天安門事件から30年【池上彰マジック】天安門広場では一人も殺されていなかった!!それって本当??

ジャーナリストの池上 彰(いけがみ あきら)が、BSテレ東の「池上彰の現代史講義 中国 ~ 歴史を知ればニュースがわかる ~ 天安門広場が血に染まった」にて、「天安門広場では一人も殺されていなかった」と発言をしたことが話題になっている。
今年で天安門事件から30年、果たして、本当に天安門広場では一人も殺されていなかったのかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

天安門事件の死傷者について

恐らく、池上彰が「天安門広場では一人も殺されていなかった」と言ったのは、殺されたと証言をした者が既に現場から撤退していたり、離れたホテルにいたりなど、現場にいなかった人達の証言から判断したのでしょう。
だが、その証言者を「現場にいなかった」「虐殺はなかった」「虐殺の兆候はなかった」というのも証言である。

当時の駐中国アラン・ドナルド英大使(en:Alan Donald)が、1989年6月5日に作成し、本国政府(イギリス政府)に送った外交機密電報がある。
2017年12月23日にその機密が解除された公文書では「最低に見積もっても一般市民の死者は10000人以上が中国軍により殺害された。」と報告している。
これは、ドナルド大使が「中国国務院委員を務める親しい友人から聞いた」情報であり、この情報源とされる人物を事件以前から信頼しており「事実と憶測と噂を慎重に区別」して書いたというものだ。

文書にはこのようなことも書かれている。
①.鎮圧にあたったのは山西省を主力とする第27軍
②.時間の退去期限を通告したが、実際には5分後には装甲兵員輸送車による攻撃が始まりひき殺され、大多数は広場から離れる途中で犠牲に遭った
③.学生たちは腕を組んで対抗しようとしたが、兵士たちを含めてひき殺されてしまった。そしてAPC(装甲兵員輸送車)は何度も何度も遺体をひき、『パイ』を作り、ブルドーザーが遺体を集めていった。遺体は焼却され、ホースで排水溝に流されていった
④.負傷した女子学生4人が命乞いをしたが、中国軍に銃剣で刺されてしまった
と記されている。

Googleで「天安門事件」と検索すると、ヒットした画像の中には、③と思われる画像が散見される。
それを裏付けるかのようなものがこちら。

1989年7月12日に作成され2011年8月30日に公開された米外交公電によれば、現場に居たチリの外交官であるカルロス・ガロの証言では広場に入った兵士は棍棒で武装しており大規模な発砲は起きなかったとしている。
広場にゆっくりと入って行った装甲車が広場のテントを踏みつける頃にはテントは既に無人だった様に見えた。
学生が撤収した後の広場に人民軍のヘリコプターが降りてきて大きなプラスチックの袋を上に引っ張り上げていたが、彼はその中身が負傷者や遺体ではなくゴミだと思った。
彼は大規模な銃撃を目撃しなかったが、広場に負傷者が大勢集まって来た事から人民軍によって数百人が殺害された事に疑いは無いと判断した。

なお、フランス人の中国研究家ジャンピエール・カベスタンも、最近機密解除された米国の文書も類似した死者数を割り出しており、当時の英大使によるこの推定値には信ぴょう性があると述べており、また、ソ連の公文書に収められているソ連共産党政治局が受け取った情報報告では3000人の抗議者が殺されたと見積もられていると述べられている。

そして、天安門事件から30年。気になるメモが発見された。
30年前の天安門事件、「流血の北京」克明に=抵抗市民に発砲-防衛駐在官メモ

2019年5月29日、当時在中華人民共和国日本国大使館にて情報収集を統括していた笠原直樹1等陸佐(防衛駐在官)による詳細なメモが残っていたことが分かった。
それによると、死傷者数は不明であるが、「実弾発射はほぼ間違いない」、「解放軍による射撃にて市民が逃げ出す」、「戦車が射撃しながら天安門広場に突入し、広場にいた学生を一掃」など書かれており、血まみれで倒れる女性の姿、一斉発砲する兵士など当時の流血の北京の状況が判明した。

池上彰のように天安門広場では一人も殺されなかったと主張するのも自由ですし、虐殺は無かったとするのもいいでしょう。
ただ、こん棒で殴られたり、被弾したら無事では無いのは確かである。

時が経つにつれ風化する事が多いですが、風化させてはいけない事もあります。
嫌中の方は多いでしょうが、人の生を奪うという行為は民族関係無く批判するべきものだと私は考えます。

問題発言のシーン直前から

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